お子様の矯正のお話です。
下の写真は、6歳3ヶ月の男の子。受け口が気になって来院されました。
左下の1番目の歯は上の歯が咬みこんでしまっていて、歯茎が少し下がってきてしまっています。
このまま放置すると、下の歯ぐきに悪い影響が出てしまうのでさっそく矯正治療を進めることにしました。
下の写真は、上の前歯のレントゲン写真です。
よく見ると向かって右側の1番目の歯の根元付近に、小さい歯が埋まっているのがわかります。(矢印のところです)
この埋まっている歯を、逆性埋伏歯といい 受け口の小児にはよく見受けられます。
治療中の写真です。
咬み合わせが深いので、上あごの子供の歯の咬み合わせの面に直接プラスチックで出来た台をはり付け、咬み合わせを高くしています。
上の前歯に、ブラケットという矯正装置をはり付けて前歯をそろえています。
そして、前方牽引装置という受け口を治すための装置を、夜寝ている間に使ってもらいました。
3ヶ月で受け口はなおり、下の写真は現在のお口の中の状況です。
上の前歯もそろってきて 下の前歯の歯ぐきも良くなってきています。
上の歯の咬み合わせの面に貼り付けていた台も取り除きました。
しかし咬み合わせがとても深いので、これからも治療を続行していく予定です。
このように逆性埋伏歯と言う余分な歯があると、受け口になったり、前歯が上手くはえてこなっかったりします。
お子さんの口の中を見て、なかなか上手く前歯がそろってはえてこないな〜と思われたら、
一度歯医者さんにいってレントゲンをとってもらったりするといいかもしれませんね。