今回の患者さまは、歯のガタガタが気になるということで受診されたかたです。
写真で見るとわかるように、上の前歯2本が、前に出ていたり、下の歯がガタガタしています。
横顔の写真で見ると、前歯が出ているので口元が盛り上がっていて、楽な状態では唇が閉じていないのがわかります。
やはりこのようなときは、矯正治療が有効です。
患者さまの資料を取り(レントゲン、模型、写真など)、それを元に診断をし、矯正のスタンダードな治療通りに、上下4本の歯を抜歯して、前歯の出っ張り感と、全体のガタガタを取っていくことになりました。
患者さまの希望が、矯正装置が目立つのが嫌だというとこでしたので、リンガル矯正で治療を行うことにしました。
下の写真が、矯正中の写真です。
矯正装置が入っているようには見えませんよね?
実は、歯も4本抜いているのですが、歯がない部分に仮の歯を入れて目立ちにくくなっているため、パッと見で矯正治療中とはわからないと思います。
口をあけるとこんな感じです。
歯の裏側に矯正の装置が入っています。
歯がない部分に、羽のように伸びている白い部分が仮歯の部分です。
表側だけに、白い付け爪のように歯の形を作り、抜いた歯の埋まるまでの間、少しずつ仮歯を削って、小さくしていきます。
下の写真が術後の装置を外した状態の写真です。
前歯の前突が改善し、きれいに並びました。
横顔を見てみても、口元がすっきりし、自然な状態で口が閉じるようになりました。
患者さまは、その後もメインテナンスに通っていただいています。
きれいな歯並びになって、歯ブラシがしやすく、患者さま自身でのセルフコントロールがしやすくなりました。(これがとても重要なことです!!)
さらに、定期的に磨きにくいところなどを重点に、プロフェッショナルクリーニングを行っていくことで、今後もぜんっときれいなお口の中をたもっていくことができると思います。
限界はありましたが 前歯にコンプレックスを持っていた患者様に’笑い顔に自信がもてるようになりました’と言っていただくことが出来ました。