今回は、いきなり写真からです。
銀歯が取れたということで来院されました。
青矢印の所から虫歯になっており、虫歯を取っていくと歯が歯ぐきに埋まってしまいました。
この場合、
1、体の生理的ルールは考えずに、無理やり型どりをして被せものを作る
2、歯の保存をあきらめて、歯を抜く
3、歯を保存するために、矯正したり外科的なことをしたりする
上記のどの治療方針が正解で、どの治療方針が不正解ということはないので、
患者様との相談によって治療方針が決められます。
今回は、反対側の同じところにインプラントを使った関係で、
『こちらサイドは可能であれば歯を保存していきましょう』ということで治療がスタートしました。
上の写真は、矯正で歯を引っ張り上げているところです。
矯正で歯を引っ張り上げておいてから、外科で歯茎のラインを整えて、
最終的な被せものをしていきます。
上の写真の左側は外科をする前の状態です。右側は外科処置後になります。
この外科処置後、歯茎がしっかり治癒するのを待ってから、
最終的な被せものの型どりをしました。
上の写真は、2年経ったころの写真です。
最初来院された時は、虫歯になっていた青矢印の所も、被せものをきれいに入れることができたことによって、被せものの周りの歯茎の健康も維持されています。
歯を適正に残すことによって、歯の周りの健康も維持されます。